その日、前田と長谷部は庭の見えるとある一室で何かを待っていた。
目の前には少し大きめの食卓。
外からは自作の窯で作業しているのだろう主の
『ぐわこげた!』とか『あっぶね!』とかいう声が聞こえてくる。

何をやっているのかというと主が前田の褒美であるクッキーを焼いていて
長谷部もその選択に同伴という形をとり、一緒に出来上がりを待っているのだ。

ただ長谷部は手伝いに行きたそうにそわそわしていて
声が聞こえるたびに席を立とうとするのだが
主からは『わしの趣味と楽しみだから座って待ってろ』と言われているし
『座して待つのもお仕事です』と前田に釘もさされているので
手伝いに行きたくとも主命と忠誠心の板挟みになって落ち着かないという
褒美を待っているはずなのにやたらともどかしいという妙な状況になっていた。

それは長谷部にだけ長い時間だったのかもしれないが
しばらくして鍛冶エプロンを装備した主が何かを大量に抱えて姿を現した。

「いやすまん。焼きたてを出そうとすると調整がむずかしくてな」

立派な鍛冶屋のおっさんにしか見えない主はともかく
それよりも大量に運ばれてきたそれはどう見てもここにいる人数で分けるには量が多すぎ、チャレンジ系のものを頼んだ覚えはないのにと前田が軽く怯んだ。

「あの・・量が少々、多くありませんか?」
「ダメ元で頼んでみた材料が運よく多めに手に入ってな。
 ついでだから作れるだけ作ってみたんだ。
 余った分は他の連中に回すつもりだから、まずはお前達だけで好きなだけ
 ただし、無理せず意地にならずの適量で食べるといい」
「そうでしたか」

ほっとすると同時に思いがけないバイキングスタイルな話に
前田の表情が明るくなった。

ちなみに『無理せず意地にならず』の対象とされる長谷部だが
主にのみ作用する特殊フィルターを発動させ
『あぁ主は何をお召しになってもお似合いになられる』とまぶしそうに目を細めていてそこまで目がいっていなかったりする。

それはともかく運ばれてきたのは大皿にどさっと盛られた小型の板の数々で
それが今回前田が褒美として選んだクッキーなるものらしい。

今窯から出されたそれは香ばしくも甘いにおいをさせていて
明るい黄色と茶色の二色のもの、香草や木の実を混ぜ込んだもの
厚みのあるものや桜の花の形のもの、動物の顔や小判に似せたものまで。
とにかく色々な形をしていてなおかつ食べられるというのだから
前田が褒美として提案したというのもうなずける。

「あとこれとは別にまだ試作品を焼いてる最中でな。
 そいつは材料と手間の関係で今回きりのこの人数分のみだ。
 そして今回、茶もこれに合うものを用意してある」

そう言って主が用意されていた見慣れない形の急須から
同じく見慣れない取っ手のついた白い茶器にとぽぽと何かをそそぎ入れていく。
それは白い茶器に入ると鮮やかな紅色になり前田が目を輝かせた。

「・・綺麗な色のお茶ですね」
「紅茶という舶来の茶で、こういった焼き菓子に合うんだ。
 一応個人の好みに合わせて調整もできるんだが、今回は無調整でいこう。
 で、皿はこれだ。好きなのを好きなだけ適度に取りなさい。
 残ったら包んでやるから」
「はい!ではまだ食べた事のないものからいただきます」
「うん。ちなみに説明するとこれが一般的なやつで
 これは香草入り。こっちは木の実を砕いたもの。色の濃いのはチョコ
 いや、えー、とある実の種子を焙煎してあれこれ混ぜたものだ。あとこれは・・」

という主の説明を一つ一つ真剣に聞きながら
長谷部は前田の真似をしつつクッキーなるものを与えられた皿に取っていく。
そうしてしばらく作法の確認のつもりで様子を見ていると
前田はきちんと『いただきます』と手を合わせてから美味しそうにそれを食べ始め、主はそれを穏やかにながめるというなんとも幸せそうな構図が完成していた。

眼福。そして混ざりたい。
たださすがに初めて見るものを口にするのは抵抗があり長谷部は考えた。

いやそもそもだ。主のお作りになられる物にハズレなどありは
・・いや、ごくたまに、遊び心でありはするが、と思いつつ
長谷部は1つつまんだそれをじっと凝視しし
『賞味させていただきます』と言ってから緊張しつつ一口かじってみた。
すると口の中で広がったのは口にしたことのない風味と甘さ。
噛んでいるとそれはすぐに抵抗なく口の中で溶けてなくなり
長谷部は素直にほうと思った。

「で、へせべの感想はどうだ?」
「・・不思議な風味と食感ですが、ここでは収穫されない食材を?」
「そうだな。ほぼわしのツテから仕入れた材料で作ってある。
 とは言え製造方法等はまったくの文献参考でかなりの素人仕事だがな」
「そのようなご謙遜を。こうして見て触れて食することができ
 なおかつ見た目に主の遊び心や温かな御心が表現されていて
 見ても食べてもありがたく感じ入る事のできる素敵な褒美かと思います」
「こむずかしいなぁ。普通に美味そうに食ってくれればそれでいいんだが」
「そ・・うでしょうか」

そう言われて長谷部は少し返答に困った。
主の作るものは残さずきちんと食べる事はもちろん
褒めて礼を言うのも大前提だったとしても、美味しそうに食べる、というのはあまり意識した事がない。
ちらと横を見ると前田が確かにあまり見ない嬉しそうな顔でさくさくそれを食べていて、主が望んでいるのはつまりこういう事なのだろうとの理解はできるが、それは果たして意識してできるものだろうか。

訓練を積めば可能、なのか?・・いやしかし、それは主のためになるのだろうか?
聡明な主のこと、作りものの表情など即座に見抜かれてしまう可能性もある。

などと思っていると、置いてあった主のお手製のタイマーがちーんと間抜けな音をたて、飲みかかっていた紅茶を置いて主が席を立った。

「おっと、試作ができたな。ちょっと待ってろ」

という主の言葉に条件反射で『主命とあらば』と言いそうになったが
まだ口の中に食べたものが残っていた長谷部はうなずくだけで返事をし
意外と食べるペースの早い前田と一緒に待つこと少し。
ほどなくして主は木の板にのった丸い皿一枚分ほどの何かを運んできた。

それも外の窯で焼かれていたものらしく、編み目状の表面にはほどよい焦げ目がついていて、甘いような果実のような香ばしいような、とにかく色々な香りをさせているそれを危なくない程度にかかげて主は言った。

「刮目せよ!これぞ簡単なようでクッソめんど・もとい
 材料と手間のかかる西洋菓子、アップ・じゃない、林檎焼き菓子だ!」

どーんという効果音つきで微妙かつ雄々しい説明する主につられ
前田も長谷部もおぉーと思わず拍手してしまうが
拍手した手をそのまま挙手にかえて前田が質問した。

「?林檎を焼いたお菓子・・なのですか?」
「甘く煮込んでさらにな。洋菓子は色々なものを菓子に変えて
 和菓子にくらべて格段に手間や時間がかかる。
 なのでこれは完全にここにいるメンツだけでの実食だ」

などと言いながら用意していた包丁をその洋菓子に入れると
ザクザクという不思議な音と共に丸かったそれが綺麗に六等分されていく。
音からしてあまり食べ物を切り分けている感じがしないが
主は気にせずそれを二つづつ皿に取り分けて二人の前に置く。

「本場なら食べ方とかナイフとかフォークがあるんだろうが
 今回は褒美だから細かい事はぬき。好きに食べてよしだ」

そう言われた前田と長谷部は一瞬素早く目配せし
目線だけで次の行動を相談した。
好きに食べていいとは言われたが、それは二人とも見るのも聞くのも未知の食べ物で
ぱっと見た目が林檎とその他の香りが入り混じる木のような焼き物だ。
だが見た目はともかくここで遠慮するという選択肢は二人に存在しない。
あまり時間をおかず勇気をもって置かれた皿を引き寄せた。

「では、いただきます」
「ご相伴にあずかります」

箸を出されなかったのだから素手で食べるものなのだろうそれを少し恐る恐るで持ち上げてみと、まだ温かいそれは切り口からパラパラと細かい破片を落とし、甘さと香ばしさと林檎の香りの混ざり合った、でもちゃんと食欲をそそる香りがした。

前田と長谷部はちらとだけ目を合わせ、そろってそれにかじりついた。
切る時に聞いた不思議な音が間近でし、食べた事のない食感と香ばしさと甘酸っぱさののった香りが噛むごとに口に広がり、色々なもの一度に食べているような感覚がする。

そうしてしばらく噛んだものをちゃんと飲み込んで
まず先に口を開いたのは前田だった。

「・・不思議な食感とお味ですね。
 温かくて甘くて酸味があるというのもそうですが、独特の香りもしますし・・」
「シナ・いや、木の内側の皮でできた香辛料を入れてあるんだ。
 ちなみに味の程度は大丈夫か?」
「甘さと酸味の度合は丁度よいかと思います。
 クッキーより甘味はおさえられていますが
 林檎の風味を考えるとこの方がよいかと」
「へせべは?」
「味についての感想は前田とほぼ同じですが
 物珍しさの観点からして・・私としてはこちらの方が好みに合うかと」
「はは、それならよかった。焼き菓子類は途中で味見ができなくてな」

あと物珍しさで選んでるところが、お前のキライな方の元主っぽいな
という言葉を口にしなかった主を、長谷部は尊敬と心酔の眼差しで見ていた。

やはり主は聡明かつ万能であられる。
このような焼き菓子を再現される手腕は元よりだが
甘いのは作る菓子だけではなく(以下ヨコシマ妄想につき省略)
あぁ、やはり主は良い。当初の提案が却下されたことが実に悔やまれる。

と思うのと同時に長谷部はこの林檎焼き菓子と主との間に
何かしらの共通点、もしくは親近感のようなものを感じていた。
感覚が先行して具体的な事まではわからないが
時間と手間がかかり、なおかつ形容しがたい食感とただ甘いだけでない味。
この感覚は初めてではないような気はするのだが・・。

と思いつつもぐもぐしていると、その主が食べる手を止め
こちらをじーーーと見ているのに気がついた。

「?主、何か?」
「いや、それ、美味いんだよな」
「はい。美味しくいただいておりますが」

なぜそんな確認がいるのだろうと思っていると
主は紅茶を一口すすってからこんな事を言い出した。

「程度の問題か?前みたいな幸せそうな顔するかと思ったんだが
 そうでもないのかと思ってな」
「?」

一体いつそのようなという疑問の顔をする長谷部に
主はまったくためらいもせずにすんなり答えを出してくれた。

「あるだろほら、前に視察に行った時の夜。
 幸せそうに何回もわんこそばみたいにおかわりして」

え、そんなはしたない事をした覚えはないが、と思いつつも
長谷部は厳重に脳内保管している主との思い出アルバムをひっくり返し
慎重かつ丁寧に確認してみるが、どう探しても該当する件が見つからず
主が嘘を言うはずもないのにと首を傾げかけた時
言われた言葉の意味とそれにちゃんと該当する件があった事に気付き
食べかかっていた焼き菓子がぼてと皿に落ちた。

それはかなり大事に仕舞われていた長谷部にとってはかなり重要かつ大切な思い出であって、確かにそれは確固たる事実だがそこだけを突然指摘されるのも度肝どころの話ではないのであって今の主の口調と場面と雰囲気とはまるっきしで釣り合いが取れていないわけでいや確かにおかわり(という名の無理強い)は要求したが今その話を持ち出してくるのはいくらなんでもいかがなものなのか・・と、長谷部の脳内はくっしゃくしゃになる。

「美味いものを食ってる時の顔と
 あの時の顔が似てるってのをどこかで聞いたんだが
 比べる対象が間違ってるのか、ただの程度問題なのか・・」
「・・・主」
「まぁ考えてみればお前そういった面ではド偏食だから
 そういやそうかと言えばそれまでな気も・」
「あぁああるじぃいい!」

横にいた前田がビクッとしたのもかまわず
長谷部はずさーとちゃぶ台の下をすべって主のお膝にしがみついた。

それは何気なく聞いていれば『え?そんなおいしいもの食べてたんですか?』
と思われる話だが、それだけなら長谷部がここまで動揺する必要はないし
主が微妙に言葉をぼかす必要もない。
それに前田は若く見えるがここではかなり古株の部類だ。
『・・はっ』と何か察したような顔をして目線をあらぬ方向へ飛ばしてから。

「・・えと、あの、ところで素敵な茶器ですね。舶来のものですか?」
「あぁ。一時期ハマった事があっていくつか集めていたんだが
 まさか日の目を見る事になるとは思わなかったなぁ」

などと上手に話題をそらしてくれた前田に少なからずの感謝をしつつ
長谷部はその時ふと、先程の親近感の正体に思い当たった。

それは主と自分の甘い方の関係性に近いからだ。
単純なようで複雑で甘いだけではなく酸味もあり
条件をそろえなければそう何度も味わえるものではない。

まさか・・主はそれをご承知の上でこれを?
いやしかしこの手の話には相当に鈍い主だぞ?
だがそれ以外の事には部分的に聡明な主のこと、可能性がないとも言えないが
いやそれにしても、それにしてもだ!何も・・!

「あの〜・・」

などと主のお膝でぐるぐる考えている最中。
唐突にかけられた声にばっと振り返ると
前田が申し訳なさげにこちらをのぞき込みながら。

「お茶もお菓子も冷めてしまいますので、そろそろ戻られませんか?」

そう言いつつそっと口の前に指を立てたのは
『口外しませんのでご安心を』というつもりだろう。
それを確認した長谷部はしばらく考え、ようやくずるすると這って元の位置に帰還し、少し頭を下げてから残った褒美をもそもそと食べ始めた。
ただその味は今さっきの話からしてほどんど分からなくなったのは明白で。

「?どうした。冷えて不味くなったのか?」
「・・いえ、どうぞお気になさらず。少々頭と感情と過去整理が
 追いつけていないだけですので、はい」
「?ふぅん」

微妙な顔をする長谷部に一応声をかけはするものの
こういった時の男ゴコロには気が回らない主こと自分まわりの色恋にはへっぽこ千十郎。
それ以上は追究せず前田と茶器(ティーカップ)についての話で盛り上がり
それを見ながら静かに蓄積されていく長谷部の不穏な空気に気付く事はなかった。




「じゃあチビたち(短刀)と脇差薙刀達は頼む。
 他の連中はわしとへせべで手分けだ」
「はい。承りました」

そう返事をする前田の手には、小分けして半紙でつつんだクッキーがどっさり入ったカゴがある。
余った分は他の男士達におすそわけとなっていたが
人数がそれなりに多いので前田は短刀、脇差、薙刀達に。
主と長谷部は打刀、太刀、大太刀、槍たちに配る手はずとなっていた。
ちなみに『そんなお手間を主にご負担いただくわけには』と長谷部が当初難色をしめしていたのだが。

「お前だけに任せると高圧的な態度とりまくって
 甘いはずのクッキーが塩味に変化しそうだから」

という主の言葉に反論できず、三等分されたいい匂いのするカゴは
主の手にもきっちり握られていた。

「ただ途中でつつみ(包丁藤四郎)に強奪されないようにな。
 できるなら早めに誰か懐柔して護衛を二人くらいつけろ」
「そうですね。ではまず周囲の守りから」
「とは言え急ぎの話でもないからな。ま、気楽にいこう」
「はい、では行ってまいります」

そうしてたたっと駆け出しかけた前田だったが
ふと何かを思い出したように足を止め。

「あ、それとごちそうさまでした。二つの意味で」

そうしてビクッと肩をはねさせた長谷部をよそに
実はあぁ見えてここでの古株になる短刀は、ぺこりと律儀に頭を下げて去っていった。

どこまでわかっていてあんな捨て台詞を残していったのか。
脳内のほとんどが主で占められている長谷部にはわからない。
純粋に邪魔はしませんよという容認なのか。
それとも黙認しつつも『ほどほどにしとけ』という牽制のつもりなのか。
だがどちらにしろ何にしろ、今回の一件、長谷部としては到底納得のいくものではない。

「さて、じゃあわしらも始めるか。
 遠征組は戻ってからにするとして、まず手近で・・おわ」

まったくわかっていない様子の主の腕を長谷部は無言で掴み
近くの部屋に引き入れて障子を閉め、お互いの持っていた物を素早く下に置くと
流れるように壁側に追い込んだ。

「??どうした?まだ何か用意するもの・・」
「主」
「ん?」
「逆です」
「?何が?」

この手の話には鈍感で、さらに主語が抜けてて意味がわからんという主と
首をかしげるしぐさが可愛いけど、今はそうじゃないという長谷部の思惑がものの見事に食い違う。

「まず先程引き合いに出されたあの一夜の件は
 忘れる事の出来ない揺ぎ無い確固たる事実ですが
 それを平時にあのような持ち出し方をし、もう一方を動揺させるのは通常私の役割なのです」
「え?そうなのか?」

もちろんそんな決まりもお約束も法律もないが
こういった事に関しての経験がすっからかんな主はあっさり信じて
『あ〜・・そりゃ悪い事したなぁ』とすまなそうに頭をかくので
長谷部は心の中で天を仰いだ。

おそらく主に計算も他意もないのだ。
無知で無垢で無防備であるからこその主であり
そこが愛しくて触れたくて踏み込みたくてたまらなくなるのだ。

なので今回の件。全責任は主にあるという
実によろしくない解釈を働かせた、たまにへし切りが過ぎる長谷部。
ふと仕方なさげに笑みをこぼすと
相変わらず何もわかっていない様子の主の頬をするりとなで。

「では主。先程の埋め合わせとして一口頂いても?」

ささやきながら唇を指でなぞったところで
鈍い主もようやく事の次第と状況に気付いたらしい。
は、と我に返ったような顔をしてじたばたともがきだした。

「おいこら!こういうのはダメだって・・!」
「別件扱いという事で褒美としては適応されません。
 軽い抑止力とでも考えていただければ。それに・・」

自分よりもいくらか小柄な身体をやんわりと壁に押し付けながら
長谷部は実に嬉しそうに身を寄せて。

「今際の際に思い出せるのであれば
 それはそれで是非もなし・・という事でご理解いただければ」
「ぐあー!このへりくつへせ・」

べ、と言いかけたその口は、笑みの形でふさがれた。
そこはさっきまで同じものを飲み食いしていたとは思えないほど
甘く味わい深く心地よく感じられ、あぁ、やはり俺にはこれが一番の褒美だと長谷部は確信しながら『こらどこが一口だ!』と言いたげにもがく主を押し倒しにかかった。

そしてその後の話は当然ながら少しで済むわけもなく
白昼からあやうく全年齢外になだれこまれそうになったが
それを予想してか、はてまたただの偶然か。
前田が愛染と五虎退を連れて戻ってきたため
長谷部の行き過ぎた褒美はどうにか阻止され
主から力ないゲンコツを返納される事になったのだが・・
それもこれも全部まとめて、長谷部にとっては主からの素敵な褒美となったのは言うまでもない。



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